サクサクとした軽い食感と、クリームの優しい甘さが魅力の「ゴーフル」。よく似た名前の「ゴーフレット」もありますが、この2つの違いを詳しく説明できる人は少ないかもしれません。「ただのサイズ違い?」「別のお菓子?」と疑問に思うことも多いでしょう。実は、この2つには発祥や日本での定着の仕方にちょっとした違いがあります。この記事では、ゴーフルとゴーフレットの違いや、それぞれの特徴、そしてティータイムを彩るおすすめの商品をご紹介します。
ゴーフルとゴーフレットの違いは?結論は「厚み」と「食べ方の定番」
ゴーフルとゴーフレットは、どちらもフランス語で「ワッフル(蜂の巣模様のお菓子)」を意味する言葉に由来しています。しかし、日本のお菓子市場においては、明確な使い分けがされていることがほとんどです。大きな違いは、生地の厚みとサイズ感、そしてサンドされているかどうかのスタイルにあります。
ゴーフルは大きめで薄い生地を重ねることが多い
日本で「ゴーフル」といえば、一般的に「風月堂」が販売しているような、薄くてパリッとした生地にクリームを挟んだ円盤状のお菓子を指します。直径が15cmほどある大型のものが伝統的なスタイルです。
このタイプのゴーフルは、和煎餅の技術を応用して作られた日本独自のお菓子と言われています。特徴は、とにかく薄くて軽いこと。持った時の繊細さと、口に入れた瞬間にパリンと割れてクリームと溶け合う食感は、ゴーフルならではの楽しみです。贈答用の缶に入っていることが多く、格式高いイメージも持たれています。
ゴーフレットは小さめで厚みがある焼き菓子になりやすい
「ゴーフレット(Gaufrette)」は、フランス語で「小さなワッフル」を意味します。日本では、ゴーフルよりもサイズが小さく、少し厚みのある生地の焼き菓子全般を指す傾向があります。
生地自体に格子模様(ワッフル模様)がしっかりついており、バリッとした歯ごたえがあるものや、バターの風味を効かせた厚焼きのものが「ゴーフレット」として販売されることが多いです。クリームを挟んでいない単体のクッキータイプや、扇形や筒状に巻いたものもこの名称で呼ばれることがあります。カジュアルなおやつや、コーヒーのソーサーに添えられる小菓子としての位置づけが強いです。
どちらもワッフル系だが呼び方が分かれる
元をたどれば、フランスの「ゴーフル(Gaufre)」は、私たちが知る「ベルギーワッフル」のようなふんわりした焼き菓子のことです。しかし日本では、薄焼き煎餅のようなお菓子が先に「ゴーフル」という商品名で広まったため、本来のワッフルとは別のものとして認識されています。
一方、後から入ってきた様々な形状のワッフル風焼き菓子は、区別するために「ゴーフレット」や「ウエハース」、「ワッフル」と使い分けられるようになりました。つまり、名前の違いは「日本での商標や定着の歴史」による部分が大きいのです。
日本では商品名として定着しているケースが多い
特に「ゴーフル」という名称は、風月堂一門(神戸風月堂、上野風月堂、東京風月堂)の登録商標や代表商品としてあまりにも有名です。そのため、他メーカーが似たようなお菓子を作る際は、あえて「ゴーフレット」や「欧風せんべい」、「クリームサンド」といった別の名前をつけることがあります。
消費者の認識としても、「ゴーフル=あの薄くて丸いクリームサンド」、「ゴーフレット=それ以外のワッフルっぽい焼き菓子」というイメージが無意識に定着しています。選ぶ際は名前だけでなく、パッケージの写真で生地のタイプを確認するのが確実です。
食べ比べにぴったりなおすすめゴーフル&ゴーフレット
伝統的な銘菓から、素材にこだわった海外風のものまで、それぞれの個性が光るおすすめ商品をご紹介します。サイズやフレーバーの違いで選ぶのも楽しみの一つです。
神戸風月堂 ゴーフル(バニラ・ストロベリー・チョコ)
1927年の発売以来、愛され続けている元祖ゴーフルです。直径約15cmの大きな薄焼き生地は、他にはないインパクトと繊細な口どけを持っています。バニラ、ストロベリー、チョコレートの3種クリームは、甘すぎず懐かしい味わい。茶色の缶に入った姿は、ギフトの定番中の定番です。
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 内容 | 3種クリーム(バニラ・苺・チョコ) |
| サイズ | 直径約15cm |
| 公式サイト | 神戸風月堂 商品紹介 |
神戸風月堂 ミニゴーフル(食べきりサイズ)
大きなゴーフルの美味しさはそのままに、直径約7.5cmの食べきりサイズにしたものです。この商品の魅力は、なんといっても「缶のデザイン」の豊富さ。季節限定の柄やキャラクターコラボ、神戸の風景画など、コレクションしたくなる可愛さで、自分用やプチギフトに大人気です。
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 内容 | 6枚入り(3枚×2袋)など |
| 魅力 | 豊富なデザイン缶、手軽なサイズ |
| 公式サイト | 神戸風月堂 ミニゴーフル |
上野風月堂 ゴーフル(詰め合わせ)
東京の上野風月堂が手がけるゴーフルは、神戸のものとはパッケージや風味が微妙に異なります。「はさみ焼き」の技法で香ばしく焼き上げられた生地は、サクサクと軽快な食感。東京銘菓として、帰省土産やビジネスの手土産によく選ばれています。
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 内容 | 8枚入り、12枚入りなど |
| ポイント | 東京銘菓としての知名度、香ばしさ |
| 公式サイト | 上野風月堂 商品一覧 |
モロゾフ ゴーフル(焼き菓子アソート系)
モロゾフには「ファヤージュ」や「オデット」といった、ゴーフルに似た繊細な焼き菓子があります。特に「オデット」は、ラングドシャ生地をロール状に巻いたり、サンドしたりしたお菓子で、ゴーフルのような軽やかさとクッキーのコクを併せ持っています。アソートギフトとして人気があります。
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 商品名 | オデット、ファヤージュなど |
| 特徴 | ナッツの風味やバターのコクが強い |
| 公式サイト | モロゾフ 焼き菓子 |
ベルギー産 ゴーフレット(バター風味タイプ)
本場ベルギーのスタイルを楽しみたいなら、「ジュールス・デストルーパー」などのバタークリスプ(バターワッフル)がおすすめです。クリームは挟んでいませんが、バターをたっぷりと使った黄金色の生地は、厚みがありバリッとした硬めの食感。噛むほどに甘みが広がります。
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| タイプ | バタークリスプ、バターワッフル |
| 食感 | 硬めでバリッとしている |
| リンク | Amazon・楽天で探す |
ゴーフレット(個包装・コーヒーに合うタイプ)
スーパーやコンビニでも手に入る、個包装タイプのゴーフレットもあなどれません。ブルボンの「ロアンヌ」などが有名ですが、サクッと軽い食感とバニラクリームの組み合わせは、コーヒーのお供に最適です。気取らないおやつとして常備しておくのにぴったりです。
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 例 | ブルボン ロアンヌなど |
| 用途 | 日常のおやつ、コーヒー請け |
| ポイント | 手に入りやすくコスパが良い |
違いが分かるポイントは「サイズ感」と「クリームの有無」
どちらも美味しいお菓子ですが、自分が求めている食感や用途に合わせて選ぶと、より満足度が高まります。パッケージを見る際にチェックしたい、選び方のポイントを整理しました。
クリームを挟むのはゴーフルに多い
「クリームがサンドされたお菓子」を食べたいなら、迷わず「ゴーフル」を選びましょう。特に風月堂系のゴーフルは、薄い生地2枚に対して絶妙なバランスでクリームが入っており、剥がして食べるのが楽しいというファンも多いです。クリームのフレーバー(抹茶や紅茶など)で季節感を楽しめるのもゴーフルの魅力です。
ゴーフレットはそのまま食べるタイプが多い
一方、「生地そのものの味」を楽しみたいなら、海外ブランドのバター系ゴーフレットがおすすめです。クリームがない分、バターや砂糖の焦げた香ばしさがダイレクトに感じられます。アイスクリームに添えたり、ジャムを乗せたりしてアレンジして食べるのも、このタイプならではの楽しみ方です。
生地の食感は軽さか香ばしさで変わる
食感の好みで選ぶのも正解です。口の中ですぐに溶けてなくなるような「儚い軽さ」が好きなら、日本の薄焼きゴーフル一択です。逆に、ザクザクと噛みごたえのある「クッキーに近い食感」が好きなら、厚焼きのゴーフレットや、ナッツが練り込まれたタイプを選ぶと良いでしょう。
保存性は個包装か缶入りで選びやすい
用途によってパッケージも重要です。湿気に弱いお菓子なので、贈答用や少しずつ食べるなら、密閉性の高い「缶入り」のゴーフルが安心です。職場で配る場合や、持ち歩き用のおやつにするなら、プラ袋に入った「個包装」のミニゴーフルやゴーフレットが便利です。
ゴーフルとゴーフレットは好みの食感で選ぶと満足しやすい
ゴーフルは日本で進化した「薄焼きクリームサンド」、ゴーフレットは「小さめのワッフル風焼き菓子」という違いがあります。繊細なパリパリ食感とクリームのハーモニーを楽しみたい時は伝統のゴーフルを、バターの香りやザクッとした歯ごたえを味わいたい時は厚焼きのゴーフレットを。その日の気分や合わせる飲み物によって、2つの美味しさを使い分けてみてください。
