手作りお菓子の仕上げに欠かせない「チョコペン」。いざデコレーションしてみたら「いつまで経っても固まらない!」「触ったらベタベタする…」と困ったことはありませんか?実はチョコペンには「固まるタイプ」と「固まらない(ソフト)タイプ」があり、性質が全く異なります。今回は、間違ってソフトタイプを買ってしまった場合の対処法や、きれいに固めるためのコツ、デコレーションに使いやすいおすすめアイテムをご紹介します。
チョコペンのソフトタイプを固める方法は?結論は「冷やし方」と「素材選び」
結論から言うと、ソフトタイプのチョコペンをカチカチに固めて常温で持ち歩くのは非常に困難です。なぜなら、ソフトタイプは「固まらないこと」を目的に作られているからです。しかし、どうしても固めたい場合は「冷凍庫」の力を借りることで、一時的に形を維持させることは可能です。ここでは、その理由と具体的な対策を解説します。
ソフトタイプは常温で固まりにくい設計になっている
チョコペンのパッケージをよく見ると「ソフトタイプ」や「固まらないタイプ」と書かれていることがあります。これは、クッキーやケーキを食べた時に、チョコだけがパリッと割れて剥がれ落ちないよう、植物油脂を多く配合して柔らかさを保つように設計されているためです。
つまり、通常の板チョコのように「冷めれば常温でも固まる」という性質を持っていません。もし、プレゼント用やラッピングをして持ち運びたい場合は、ソフトタイプではなく「速乾性」や「固まるタイプ」と書かれたチョコペンを選び直すのが最も確実な解決策です。
冷蔵より冷凍のほうが早く固まりやすい
それでも「手元にあるソフトタイプを使いたい」「家で食べるケーキに乗せるだけだから」という場合は、冷蔵庫ではなく「冷凍庫」で冷やすのが鉄則です。冷蔵室(約3〜5℃)では、ソフトタイプの油脂を完全に凝固させるには温度が高すぎ、いつまでも表面がベタつく原因になります。
冷凍庫(約-18℃)であれば、油脂を一気に冷やし固めることができるため、一時的に指でつまめる程度の硬さを出すことができます。ただし、常温に戻すとすぐに柔らかくなり始めるため、食べる直前まで冷凍庫に入れておく必要があります。
湿気があると表面がベタつきやすい
チョコレートにとって水分は大敵です。湿気が多い場所で作業をしたり、冷蔵庫内が結露していたりすると、チョコの表面が水分を吸ってしまい、いつまで経ってもベタベタと指につく状態になります(シュガーブルーム現象の一因にもなります)。
特に、湯煎のお湯からチョコペンを取り出した際、周りについた水分を拭き取らずに使い始めると、絞り出したチョコに水が混ざって固まりにくくなります。作業前には必ずキッチンペーパーで水気を完全に拭き取ることが大切です。
仕上げは触らずに完全に冷ますのがコツ
「もう固まったかな?」と指で触って確かめたくなる気持ちは分かりますが、これは失敗の元です。人間の体温は36℃前後あり、チョコにとっては「溶ける温度」そのものです。指先の熱で表面が溶け、指紋がついたりツヤが消えたりしてしまいます。
完全に固まるまでは、絶対に触らないのがプロの鉄則。冷凍庫に入れて10〜15分ほど放置し、トレイを傾けても形が崩れない状態になるまでじっくり待ちましょう。
デコに便利なおすすめチョコペン&道具まとめ
用途に合わせて正しいチョコペンを選ぶことが、失敗しない一番の近道です。ここでは「そのまま食べても美味しいソフトタイプ」から「ラッピングに最適な速乾タイプ」、さらに作業効率を上げる便利な道具までをピックアップしました。
| 商品名・ツール名 | 特徴 | リンク |
|---|---|---|
| 共立食品 チョコペン(ソフトタイプ) | 固まらないのでクッキーなどの食感を邪魔しません。お皿へのメッセージ書きにも最適。 | 共立食品 公式 |
| 森永 チョコレートペン | スーパーで手に入りやすい定番品。しっかりと固まるので、持ち運びやラッピングにも安心です。 | 森永製菓 公式 |
| パイオニア企画 チョコペン(カラー) | 発色が良く、速乾タイプが多いのが特徴。カラフルな推し活スイーツ作りにおすすめ。 | パイオニア企画 公式 |
| Wilton キャンディメルツ | アメリカ生まれの製菓用タブレット。溶かして使うタイプで、固まるのが早くカチッとした仕上がりに。 | cottaで探す |
| クッキングシート | 表面がツルツルしており、固まったチョコをペロッときれいにはがせます。パーツ作りの必需品。 | Amazonなど |
| シリコンマット | クッキングシートより反り返りがなく安定します。洗って繰り返し使えるのでエコで経済的。 | 富澤商店など |
| アルミバット(トレー) | 熱伝導率が良いため、冷凍庫に入れた時に素早く冷気が伝わり、チョコの急冷を助けます。 | 100均やAmazon |
共立食品 チョコペン(ソフトタイプ)
100円ショップやスーパーでよく見かける、定番のソフトペンです。ペン先がねじり切れるタイプが多く、ハサミ要らずで使えます。ずっと柔らかいので、アイスクリームのトッピングや、パンケーキへのお絵描きなど「その場ですぐ食べる」シーンで活躍します。
森永 チョコペン(速乾タイプ系)
子供の頃から馴染みのある森永のチョコペンは、湯煎で溶かして使い、冷めるとパキッと固まるスタンダードなタイプです。扱いやすく、固まった後のツヤもきれいなので、手作りチョコプレートやクッキーの顔を描くのに最適です。
パイオニア企画 チョコペン(カラー)
製菓材料店などで取り扱われている、プロも愛用するメーカーです。「速乾」と書かれているものが多く、蛍光色やパステルカラーなど色のバリエーションが非常に豊富。細かい文字や繊細な模様を描きたい時に重宝します。
Wilton デコペン(アイシング向き)
本格的なデコレーションを目指すなら、Wilton(ウィルトン)のキャンディメルツやアイシング用ペンがおすすめ。海外製ならではの鮮やかな色味と、カチッと硬く固まる性質があり、立体的なパーツ作りやアイシングクッキーの縁取りに向いています。
クッキングシート(はがしやすい)
チョコペンで別添えのパーツ(文字や飾り)を作る時は、必ずクッキングシートの上で描きましょう。アルミホイルだとシワができやすく、チョコが入り込んで剥がしにくくなります。シリコン加工されたシートなら、冷えた後に裏から押すだけできれいに取れます。
シリコンマット(繰り返し使える)
クッキングシートだと端が丸まって書きにくいという方には、シリコンマットが便利です。重みがあって平らな状態をキープでき、透け感のあるものなら下に下書きの絵を敷いてなぞる「トレース」も簡単に行えます。
保冷剤+アルミトレー(急冷に便利)
描いているそばからチョコがダレてしまう夏場などは、アルミ製のトレーの下に大きな保冷剤を敷いて、その上で作業をするのが裏技です。アルミの熱伝導でトレーの表面が冷え、描いた端から固まっていくため、立体的なデコレーションもしやすくなります。
固まらない原因とすぐ効く対処法
「速乾タイプを使ったのに固まらない」「いつも失敗する」という場合、環境や手順に原因があることが多いです。ちょっとした工夫で成功率はぐっと上がります。
絞る台を冷やしてから描くと定着しやすい
描く対象(クッキーやケーキ、お皿)が温かいと、チョコペンはいつまで経っても固まりません。特に焼きたてのクッキーに描くのはNGです。土台となるお菓子は必ず冷蔵庫で冷やしておき、冷たい面にチョコを乗せるイメージで描くと、スムーズに定着します。
描いたらすぐ冷凍庫で数分冷やす
常温放置でゆっくり固めようとすると、その間にホコリがついたり、重力でチョコが流れて形が崩れたりしがちです。描き終わったら、すぐにトレーごと冷凍庫へ入れましょう。数分間の「急冷」を行うことで、チョコの結晶が整い、ツヤのあるきれいな状態で固まります。
厚く盛りすぎると中心が固まりにくい
ぷっくりとした立体感を出そうとして、一度にたっぷりとチョコを絞り出すと、表面だけが固まって中がドロドロのままになることがあります。厚みを出したい場合は、一度薄く描いて冷やし固め、その上からもう一度重ねる「二度書き」をすると、中までしっかり固まり失敗しにくいです。
仕上げは乾いた場所で結露を避ける
冷凍庫から出した直後のチョコは、室温との温度差で表面に水滴(結露)がつきやすくなります。この水滴がつくと、チョコが白っぽくなったり(ブルーミング)、再びベタついたりする原因になります。冷やした後は、湿気の少ない涼しい場所(20℃以下)で保管し、なるべく早く使い切るか、乾燥剤と一緒に保存するのがベストです。
チョコペンはタイプ別に固め方を変えると失敗しにくい
チョコペンが固まらない最大の理由は「ソフトタイプを選んでいる」か「冷やし方が足りない」かのどちらかです。ソフトタイプは冷凍庫で急冷することで扱いやすくなりますが、プレゼント用なら最初から速乾タイプを選ぶのが正解です。用途に合わせてタイプを使い分け、便利な道具を活用して、理想のデコレーションを楽しんでください。
